トレンチ堀削調査 高峰南西麓

日本大学の安井教授が浅間山周辺で進めておられるトレンチ堀削調査の通算33番目となる調査が行われました。

今回の調査では黒斑山の崩壊に伴い生じた岩屑なだれ堆積物と思われる層の上に仏岩火山による噴出物が厚く堆積した1.3万年前と思われる小諸第2軽石流層、最上部に厚く堆積した黒色土壌などが観察されました。

前述の小諸第2軽石流層の中には直径20数センチの炭化した倒木がありました。この軽石流によって倒され、その場で炭化したことからこの軽石流が相当な高温であったことが想像できます。浅間山が誕生する以前(約1.3万年前)には軽井沢から観て浅間山の東側にあった仏岩火山(現在も仏岩火山の一部であった断崖が見えますね)が活発に活動していたことを今回の調査は再認識させてくれました。仏岩火山が隆盛を極めていたころの景色は現在とは全く異なるものであったことは想像するしかできませんが、観れるものなら観てみたい気持ちになります。

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