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梅雨の晴れ間、静かな浅間山へ

事務局長の栁田さんから浅間山周辺の最新情報が届きました(以下、栁田さんの投稿)。

今日(6月15日)、火山館から湯の平に行ってきました。草花が咲きだし夏も間近いといった感じでした。出会ったのは2人とカモシカの親子のみ、のんびり自然を楽しむことができました。会員の皆さんもぜひ静かで自然豊かな浅間山にお出かけください。途中撮影した写真をご覧ください。

長坂上のレンゲツツジ(今年は花がきれいでした)
カモシカ観察点からの浅間山
満開のユキワリソウ
可憐なササバギンラン

他にもキバナノコマノツメ、イワカガミ、 マイヅルソウ、ミツバオウレン等もたくさん咲いておりましたが火山館裏のオノエランは鹿による踏み荒らしが原因で芽が出てきません。日本鹿がたいへん増えてしまい花の被害が大きく危惧しています。

今年最初の薪つくり作業

恒例となりました火山館で使用する薪つくり作業を二の鳥居付近で実施しました。相変わらずのコロナと昨日の大雨にも関わらずこの日は晴天に恵まれて予定通り実施できました。二の鳥居付近の空気はまだ肌寒いですが、まもなく芽吹きが始まる雰囲気が感じられました。登山される方は一本で結構ですので登山道脇に積まれた薪を火山館にお届けくだされば有難いです。

皆さん、お疲れさまでした。

薪つくり作業を行った二の鳥居付近では剣が峰の西側の山肌に自生するダケカンバ群を観ることができます。このダケカンバ、芽吹きはまだまだですが、枝の先端は芽吹きに備えて微妙に赤くなり始めていました。

新雪の湯の平

栁田事務局長が3月15日に火山館、そして湯の平を訪れたレポートと写真を寄せてくれました。柳田さんによりますと、二の鳥居まではほぼ雪は無し、長坂から上部は湿雪が20㎝~50㎝程度とのことです。スノーシューズを履いての湯の平散策は大変に気持ちが良かったそうです。カモシカも待っているので皆さん是非お出かけくださいとのこと。

登山規制解除!

今朝の浅間山、噴煙は見えませんね

2021年2月5日、気象庁は浅間山の噴火警戒レベルを1に引き下げました。これによりこれまで規制されていた前掛山山頂への登山が可能となりました。浅間山クラブのメンバーにとっても一般の登山者にとっても嬉しいニュースです。

ただし、小規模な噴火は常に起こりえますので留意が必要です。また、現在の積雪は多めのようですので冬季登山に対する十分な準備をお願いします。

カモシカは鹿が苦手?

本日付(令和3年1月6日)の信濃毎日新聞の25面に表題の記事が掲載されましたのでお知らせいたします。

記事は浅間山クラブ会員でもある、山梨県富士山科学研究所研究員の高田隼人さんが続けてこられた浅間山のカモシカ生息調査の様子を紹介するものです。

記事には浅間山周辺は日本有数のカモシカの楽園であるものの、最近徐々に生息数が減少しており、その原因は急激に生息数が増えている鹿にあるのではないかとの仮説を立て、これを裏付けるための高田さんの調査の様子が解説されていますので興味のある方はご一読ください。

火山館への道すがら、そして湯の平などでは過度に人を恐れないのんびりしたカモシカを目にすることは珍しくありませんが、こうした環境がこれからも長く続くことを祈りたいですね。

2021新年

明けましておめでとうございます!

相変わらずのコロナ禍で始まった2021年ですが、浅間山クラブの皆さん、そして浅間山を愛する全ての皆様が健康を維持されて安心・安全な登山を続けられる一年としたいものですね。

1月5日、浅間山クラブの柳田さんが火山館を訪問され写真をお送りくださいましたのでご紹介いたします。柳田さん、そして火山館長の神田さんによりますと、現在の積雪は平年の半分程度、火山館までならば一部の吹き溜まりを除けば問題なく歩けるそうです。コロナの影響か登山者は少ないようですので静かな山歩きを楽しみながら火山館にお越しくださいとのことです。

不動の滝、今年は濁り氷結です。
二の鳥居付近の薪、火山館まで運んでもらえると助かります。
牙山の岸壁
浅間山
今日現在の火山館
火山館から仰ぐ牙山
湯の平、草すべり分岐
湯の平の雪原に残るカモシカとウサギの足跡

浅間山周辺地質調査見学‐2

前回の地質調査に続く安井教授による新たな地質調査が行われました。今回の発掘場所は大日向です。前回同様にショベルカーで地下数メートルの深さの穴が掘られていました。

今回はATと呼ばれる3万年前の地層まで到達しておりませんが、2万5千年前に起きた黒斑火山の山体崩壊による岩屑なだれによる堆積物とみられる層が現れています。その上方には仏岩火山活動により堆積したと思われる複数の層が積み重なっているようです。一連の調査結果は後日論文にまとめられるそうですのでそれを楽しみに待ちたいと思います。

調査の後は大林さんのご厚意で美味しいお昼ご飯となりました。めぐみさん、ごちそう様でした!

浅間山周辺地質調査見学

浅間山はいつ頃できたのか、更に古いと言われる黒斑火山とその後の山体崩壊、浅間山東側にあった仏岩火山の様子など興味は尽きませんが、日本大学で火山地質学の教鞭を執られる安井真也博士が浅間山周辺の地層調査を進めています。

先日この地層調査の現場見学の機会がありましたのでその様子をご報告いたします。

現在、安井先生は浅間山及びそれよりも古い黒斑火山や仏岩火山などがいつの時代にどのような噴火をし、その噴火により引き起こされた溶岩流や火砕流の実態がどうであったかの調査を進めています。これを精確に調査することにより、将来浅間山周辺でどのような災害が起きうるかを予測することができるのです。

調査の方法は浅間山周辺の各所をショベルカーで地面を掘り(概ね5m程度の深さ)、その地層断面を調べることにより発掘場所ごとの溶岩流、火砕流、降灰の量などを特定していくというものです。これまでに浅間山周辺の20か所で調査が行われてきました。今回見学したのは1000m林道から少し上がった御代田町の長坂です。

調査のために掘り下げた調査穴とその結果を解説中の安井先生
調査穴の様子。黄色い矢印の白っぽい土は3万年前、鹿児島にあった姶良(アイラ)火山噴火による降灰が降り積もったATと呼ばれる年代測定マーカー地層、AT層の上にはBPと呼ばれる褐色軽石層や黒斑火山の山体崩壊による岩屑雪崩層が見えています

今回の調査では3万年前の地層であるATが確認されたことでその後どの年代にどのような火山活動があったのかを特定する成果が得られたとのことです。

当日の調査穴断面の解説図

なお、3万年前の地層であるAT層は白っぽく見えますが、これは姶良火山による溶岩噴出物が大気中で急激に冷えてできた細かなガラス質が光を反射するためです。この姶良火山の降灰層はなんと青森でも確認できるほど大規模なものなのだそうです。そのためこの地層が見つかれば3万年前の年代特定が可能となる地質学における拠り所の一つとのことでした。

上の顕微鏡写真は洗い出されたAT層の砂を顕微鏡で100倍に拡大したもの。下の写真は400倍に拡大したもの。写真は共に安井先生が提供してくださったものです。この透明のガラスの欠片が光って見えるのですね。
調査スタッフと見学者の記念写真 2020年10月31日撮影

秋の好天の中、大変に有意義で興味深い調査を見学できました。ちなみに右から3人目の安井先生はNHKのブラタモリにも出演され、タモリさんに浅間山噴火について案内・解説されておられます。

浅間山の花々

浅間山および浅間山周辺で出会える花々紹介コーナーが充実しましたのでご覧ください。また追加すべき花々の写真とコメントをお持ちの方は是非事務局まで。

なお、花々の紹介コメントは副会長の大林さんに寄せていただきました。

初冠雪

10月17日からの雨が標高2000m以上のエリアでは雪に変わり翌18日には浅間山初冠雪となりました。平年より10日、昨年より25日早い初冠雪とのこと。今年は暑い夏でしたが意外にも冬の訪れは早いようです。

当日夕方の頂上遠景(小諸方面から)

草すべり下草刈り

長梅雨の影響等で例年より遅くなりましたが、湯の平分岐からトーミの頭直下まで草すべり登山道の下草刈りを実施しました。現在、登山道脇には夏の花から秋の花に切り替わりつつある様々な花が咲いておりました。

トーミの頭直下の崖ではカモシカが反芻をしていました。写真は母親。そばには子供のカモシカが遊んでいました。

薪割作業お疲れ様でした

新型コロナ感染を考慮して、なかなか日程が組めなかった初夏の薪割ですが、昨日10名の参加によりようやく終了しました。昨日、そしてそれ以前に参加してくださった皆様、有難うございました。

この写真は薪割の最中に、二の鳥居と火山館との間の登山道に現れたカモシカです(柳田さん、写真提供有難うございます)。

薪割が一段落し昼食をとった後、法印坊の洞窟を観に行きました。牙山が近くに見える岩壁に現れたその洞窟は想像以上に大きなものでした。何百年も昔にこのような山奥で修業をされた修験者がいたことに驚かされます。

洞窟のそばの岩肌には季節外れの雪割草が咲いていました。標高が高く、日陰なのでこんなタイミングで咲くのですね。

薪つくり

恒例の二の鳥居付近での薪つくり作業を行いました。この薪は火山館で秋から春まで使用する大切な燃料です。登山の途中で積まれた薪を見かけましたら一本でも火山館まで運んで頂けると幸いです。

二の鳥居付近から見える剣が峰の西斜面はダケカンバの森。白いダケカンバが幻想的です。

浅間山自然観察会のご案内

浅間山もようやく新緑のまぶしい季節になって来ました。ハクサンイチゲやユキワリソウなどの高山植物も開花し、これから見ごろとなってきています。また、火山館の前にはカモシカが顔を出して、訪れる皆さんを楽しませてくれています。

登山道沿いに時々顔を出します

つきましては、特別天然記念物でもあるニホンカモシカの観察会を浅間山クラブと火山館で計画しました。

皆さんが浅間山のすばらしい自然を知る、また、日本鹿の食害等危惧されるなか、良好な生態系を維持しているカモシカの環境などを知る良い機会ですので参加しませんか!

日時・コース日程

6月8日(土)

8:00 浅間山荘登山口 集合 

8:30  登山口 発 --(一の鳥居)--(二の鳥居)--

10:30~11:30  火山館周辺で日本カモシカの観察

11:30  火山館 概要説明(火山館周辺に生息する動植物・自然景観等紹介)  昼食・休憩 

12:30~13:30 湯の平の自然観察--火山館

14:00   解散(予定) それぞれ下山(登山口まで1時間20分程度)

天候その他 状況により一部日程変更あります

講師 

(日本カモシカの生態観察・解説)

 山梨県富士山科学研究所 自然環境研究部 研究員    高田 隼人 氏

 (浅間山(湯の平周辺)のニホンカモシカの生態研究を続け学位取得)

(浅間山の自然案内)

 浅間山登山コースの自然ガイド    浅間山クラブ

服装持ち物その他注意事項

1.行動中特に危険な場所はありませんが、体調・自己管理をお願いします

2.往路、登山口から(火山館)までスタッフが同行し自然案内しますが、あくまで登山コースであり、自己責任で参加をお願いします。(小学生以下の場合は保護者同伴)

3.雨天等(小雨決行)により中止の場合もありますので、火山館に確認してください。(当日不参加の場合は7時までに必ず火山館又は事務局に連絡下さい)

4.服装は動きやすいもの、雨具のほか防寒用にジャケット等用意、靴は登山靴又はトレッキングシューズがベター(足首のしっかりした底が厚めのシューズ)、水筒・昼食・帽子・手袋等準備してください。(詳細は問合せを)

5.双眼鏡お持ちの方は持参してください。

 *詳細については小諸市又は浅間山クラブホームページをご覧ください

*登山は自己責任が原則ですが、アプローチの安全も重要な要素です。登山口までの交通事故等安全確保に十分注意してください。

*現地の状況についての問合せは火山館長にお願いします。

*駐車場は浅間山荘駐車場(有料)又は登山者用無料駐車場(午前7時から利用可・台数制限有)をご利用ください。

申し込み・問い合わせ

浅間山クラブ事務局 栁田  TEL  090-7268-3338

             Email;chooyu2002-yanagi-@plum.plala.or.jp

火山館    館長 神田  TEL 090-2458-8017

小諸市生活環境課(問い合わせ)  0267-22-1700(生活環境係)

昨年のカモシカ観察会の様子
火山館から仰ぐ新緑の牙山

薪作り作業

10連休初日の4月27日、火山館のための薪作り作業を行いました。強風に加え雪も舞う寒い一日でしたが、多くの会員の協力により例年同様の薪の準備が出来ました。場所は二の鳥居の少し上です。登山で通りかかった方は一本で結構ですから火山館まで運んでいただけると大変助かります。

作業が終わり記念写真
ダケカンバの薪
カラマツの薪

薪作り作業のお知らせ

浅間山クラブの皆様

火山館の薪づくり作業にご協力をお願いたします。

2019年度も始まりました、会員の皆様にはご健勝のことと存じます。例年の薪作り作業を下記の日程で行ないます。今年は山開き前に行いたいと思います。大型連休初日で何かと忙しい時期ですが、どちらか1日でもよいので、多くの会員にご協力お願い致します。また、新緑も始まり楽しく情報交換もできるので、火山館にお出かけ願います。

                記

日時 2019年4月27日(土)・28日(日)

(どちらか1日でもOK、両日悪天の場合は中止)

内容 二の鳥居上部で伐採と登山道までの運搬、薪割、燃料の荷揚げ、火山館待機、ゴミの荷下げ他

参加される方は、神田さんへ連絡お願いします。

尚、食料は各自持参お願いします。

[お願い] 宿泊で山荘入口から登られる方へ

市の許可はとってありますが、山荘へ声をかけ、泊まる旨を伝えて車を止める場所の指示を受け、駐車料1,000円(会で負担)をお支払い願います。

素晴らしい浅間山にするため、ご協力を!

浅間山クラブ会長 宮下篤

総会開催予定&火山館近況

浅間山クラブ 2019年度総会開催を下記の通り予定していますのでご参加ください(詳細は案内ハガキをご覧ください)。

日時; 2019年3月9日(土) 午後4時~

場所; 小諸市南ヶ原 小諸ユースホステル (Tel 0267-23-5732 )


近況通信(by 柳田)

ぽかぽか陽気の火山館に行ってきました。ようやく不動滝も全面結氷しました。火山館周辺の積雪は60㌢程度、トレースがあるのでお出かけください。雪は少ないですが周辺はとても素晴らしい雪景色(添付)ですので、雪山を楽しみにお出かけください。

薪つくり

6月89日にかけて恒例の薪づくりを行いました、天気にも恵まれ暑さとの戦いでもありましたが、予定通り行うことができました。周辺の花々も多く咲いてきました(ユキワリソウは散り始め、シャジクソウ、グンナイフウロ、マイヅルソウ、シャクナゲなど)例年より半月ほど開花が進んでいます。

浅間山自然観察会のお知らせ

2018年 浅間山自然観察会案内

浅間山もようやく新緑のまぶしい季節になって来ました。ハクサンイチゲやユキワリソウなどの高山植物も開花し、これから見ごろとなってきています。また、火山館の前にはカモシカが顔を出して、訪れる皆さんを楽しませてくれています。

つきましては、特別天然記念物でもあるニホンカモシカの観察会を浅間山クラブと火山館で計画しました。

皆さんが浅間山のすばらしい自然を知る、また、日本鹿の食害等危惧されるなか、良好な生態系を維持しているカモシカの環境などを知る良い機会ですので参加しませんか!

2017.6月ユキワリソウの観察会

湯の平の日本カモシカ



 「参加申し込み」

希望者は6月10日までに浅間山クラブ事務局又は火山館にお申込下さい。(募集人員25名・参加費300円)

日時・コース日程

6月16日()

 日 程

8:00 浅間山荘登山口 集合

8:30 登山口 発 --(一の鳥居)--(二の鳥居)--

10:30~11:30 火山館周辺で日本カモシカの観察

11:30 火山館 概要説明(火山館周辺に生息する動植物・自然景観等紹介)  昼食・休憩

12:30~13:30 湯の平の自然観察--火山館

14:00   解散(予定) それぞれ下山(登山口まで1時間10分程度)

状況により一部日程変更あります

講師

(日本カモシカの生態観察・解説)

山梨県富士山科学研究所 自然環境研究部

研究員 高田 隼人 氏(昨年まで浅間山(湯の平周辺)のニホンカモシカの生態研究を続け学位取得)

(浅間山の自然案内)

浅間山登山コースの自然ガイド    浅間山クラブ

服装持ち物その他注意事項

・雨天等の対応  雨天の場合中止(小雨決行)

注意事項

1.行動中特に危険な場所はありませんが、体調・自己管理をお願いします

2.往路、登山口から(火山館)までスタッフが同行し自然案内しますが、あくまで登山コースであり、自己責任で参加をお願いします。(小学生以下の場合は保護者同伴)

3.雨天等(小雨決行)により中止の場合もありますので、火山館に確認してください。(当日不参加の場合は7時までに必ず火山館又は事務局に連絡下さい)

4.服装は動きやすいもの、雨具のほか防寒用にジャケット等用意、靴は登山靴又はトレッキングシューズがベター(足首のしっかりした底が厚めのシューズ)、雨具・水筒・昼食・帽子・手袋等準備してください。(詳細は問合せを)

5.双眼鏡お持ちの方は持参してください。

*詳細については小諸市又は浅間山クラブホームページをご覧ください

*登山は自己責任が原則ですが、アプローチの安全も重要な要素です。登山口までの交通事故等安全確保に十分注意してください。

*現地の状況についての問合せは火山館長にお願いします。

*駐車場は浅間山荘駐車場(有料)又は登山者用無料駐車場(午前7時から利用可・台数制限有)をご利用ください。

 

申し込み・問い合わせ

浅間山クラブ事務局 栁田  TEL  090-7268-3338

Email;chooyu2002-yanagi-@plum.plala.or.jp

火山館    館長 神田  TEL 090-2458-8017

小諸市生活環境課(問い合わせ)  0267-22-1700(生活環境係)